スリッページの原因と損をする理由

こんにちは、げるねこです。

あなたはFXで注文をするときに損をしていると思います。

パソコンの画面に表示されているレートを見て、買い・売り・決済の注文ボタンを
押した時に、表示されていたレートから少し離れた価格で取引が始まったことはありませんか?

「思った通りの価格で取引できない」
そんなイライラは誰もが経験するでしょう。

今回は、なぜ注文は思った通りで確定しないのか、その原因を紹介します。

スリッページとは?

スリッページとは、
約定(注文が確定)したときの発注レートと実際に約定したレートとの差です。

例えば、あなたは1ドル100円0銭の時に1万ドルを買った場合

1ドル100円50銭になったことを「確認」して決済の注文をしました。
ところが、実際に注文が確定した価格は1ドル100円40銭でした。

本来なら
1万×50銭(0.5円) = 5,000円 の利益になるところ、
1万×40銭(0.4円) = 4,000円 の利益になりました。

利益は出ましたが、1,000円少なくなってしまいました。

これがスリッページによる損失です。

スリッページ(Slippage)は、日本語で「滑ること」「ずれ」という意味です。
決済したい価格で止まらず、少し価格が滑ったところで止まります。

「車は急に止まれない」
これと同じく、「決済の価格は急に止まれない」のです。

また、スリッページで利益になることがあります。

買っていた1万ドルを、1ドル100円50銭で決済しようと決済注文したところ、
実際に約定した価格が1ドル100円60銭でした。
1,000円も儲かった!

と、言うこともあり得ます。

決済注文の際のスリッページを例にしましたが、始まりの買い・売りの注文でも同じように
スリッページは起こります。

「思った価格で買えない、売れない、決済できない」
約定までに時間がかかることは単なるデメリットです。

スリッページで、なぜ損をするのか

スリッページで損する理由は何となくわかったと思います。

決済の注文を出した価格から、少しずれたところで注文が確定します。

「買い注文」 価格が上がったところで約定すれば損。
(1ドル100円で買うより、1ドル101円で買うと1円分損する。1万ドルなら1万円の損)

「売り注文」 価格が下がったところで約定すれば損。
(1ドル100円で買うより、1ドル99円で買うと1円分損する。)

「決済注文」 エントリーした方向と反対に価格が動いて約定すれば損。

つまり、スリッページするから損をするわけではなく、
約定するまでの時間で為替差損が発生するから損をするのです。

また、スリッページによる損失は、生易しいものではありません。

最悪の場合、証拠金以上の損失を受ける恐れがあります。

通常時の取引では注文から約定までの速度は、気にするほどではありません。
せいぜいコンマ数秒のレベルです。

ところが、金融危機や大地震などの災害が発生すると無数の人々からFX会社に注文が行くため、注文がいつまでも確定しません。

この間にロスカットの価格を超えてしまうと、追証(証拠金を追加で入金しなければならない状態)が発生します。

2015年1月15日に発生した「スイスフランショック」では、多くのFX会社はサーバーに負荷がかかりすぎてダウンしてしまいました。

レートの配信は何分間も更新されず、約定もされない地獄の時間が流れました。
サーバー復旧後に約定した価格はロスカットの遥か遠方。
口座残高の欄には赤文字のマイナス○○千万の数字。

多くの投資家に多大な損害を与え、中には何千万もの借金を背負った人もいたそうです。
スリッページは多大な損害を与えうる、凶悪な存在なのです。

スリッページはなぜ起こるのか?

決済の注文を出してから約定するまでのタイムラグの中で、配信されるレートが更新すると
スリッページが発生します。

また、スリッページが起こる注文は成行注文(値段を指定せずに現在時点で最も安い価格で注文する形式)のみです。「どんな値段でもいいので注文をしたい」と言う場合の注文方法です。

スリッページを起こすタイムラグの原因

  1. カバー先から提示された為替レートがFX会社に届きます。
  2. FX会社が最新レートを配信します。
  3. 私たちはそのレートを見て成行注文を出します。
  4. FX会社が発注時のレートと注文時のレートを比較します。
  5. 比較して誤差が少なければ約定します。

1~5までの間のデータのやり取りに時間がかかるとタイムラグが発生します。
原因は以下の2つです。

インターネット環境が悪い

通信回線の速度が遅く、注文を出してからFX会社にデータが届くまでに時間がかかるとタイムラグが発生します。パソコン本体の処理能力が低すぎても同様です。

FX会社のサーバーの処理能力が低い

FX会社はサーバーに到達した順番に顧客の注文を処理しています。取引数が多ければ、順番待ちが発生するのでタイムラグが起こります。

仮にサーバーがダウンするとレートの配信ができなくなり、取引画面が止まったように見えます。
注文は受け付けられなくなり、注文しても確定しません。
確定するのはサーバー復旧後です。

レートの更新によるスリッページの原因

FX会社の提示するレートの更新速度が速すぎる

値動きが激しくなると、1秒間に10回以上提示されるレートが更新されます。
そのため、注文を出してから実際に確定するまでの時間で配信レートは次々と更新されています。
注文は更新後のレートで確定するためスリッページが起こります。

FX会社のカバー先が少ない

顧客からの注文はFX会社に届いた順番に処理を行います。
FX会社は顧客の注文はカバー先に発注します。ところが、カバー先が少ないと顧客の注文が発注できず、カバー先が新たなレートを提示されるまで待機しなければなりません。
新しいレートが提示されたら、されたでスリッページが起こります。

スリッページのまとめ

スリッページを避けてFXをすることはできません。

成行注文以外の注文方法(指値注文・逆指値注文)だけを使って取引することは実質不可能だからです。

スリッページによる損失は、通常なら数銭~数十銭程度の少ない損失です。
何日間も通貨を保有する中期売買、長期売買ではほとんど気にならない額に過ぎません。

ところが、スキャルピングなどの短期間で大量の通貨を取引する方法だと死活問題です。
大量の通貨量なので、コンマ数秒でもエントリーした方向と反対に価格が動くと損害を受けます。

スリッページによる損が嫌ならスキャルピングをすることはやめた方が良いでしょう。
それでもやりたいなら、スリッページが発生してもすぐに約定するFX会社を選ぶべきです。

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